慶應義塾大学法学部法律学科 吉村典久研究会


吉村典久教授

吉村典久教授

教授履歴

・1959年5月  奈良県に生まれる。
・1983年3月  慶應義塾大学法学部法律学科卒業
・1988年3月  慶應義塾大学大学院法学研究科(博士後期課程)
         公法学専攻単位取得満期退学(単位互換制度による)
・1990年4月  専修大学法学部講師(税法)
・1992年4月  専修大学法学部助教授(税法)
・2000年4月  慶應義塾大学法学部法律学科助教授(国際租税法)
・2010年3月-2012年3月  ケルン大学租税法研究所
・2013年4月  ゼミ再開-

専攻領域

租税法、国際租税法

所属学会、団体

租税法学会,日本公法学会

教授コメント

ー租税正義の実現を目指してー

 わが吉村典久研究会の特徴を標語にして表しますと、「フランス革命」「ティプケ・シューレ(Tipke Schule)」「赤毛のアン」ということになります。これは一体なんでしょう。どれもが突拍子もないものばかりで、吉村研究会の特徴についてさっぱりイメージが湧いてこないかもしれませんね。でも吉村研究会ではこれらが重要なのです。

まず、「フランス革命」ですが、このフランス革命で打ち立てられた「自由・平等・博愛」こそがまさにわが研究会を導く理念なのです。ゼミ生は、お互いを一人の大人として尊重しあいつつも、学問研究においては既成の固定概念に縛られることなく、あらゆる意味で自由な立場から意見を述べ合い、徹底した議論を尽くします。教員が一方的に高邁な自説等を開陳し、ゼミ生はその教員の言葉を盲目的に暗記するといった支配服従関係は、わが研究会に少しでも入り込む余地すらありません。

次は、「ティプケ・シューレ」についてです。ティプケ・シューレとは、ドイツ連邦共和国ケルン大学のクラウス・ティプケ(Klaus Tipke)教授の考えを受け継ぐ学派のことを言います。ティプケ教授は、複雑かつ難解で租税ジャングルあるいは租税カオスと評される租税法を「租税正義と体系思考」の方法論でもって開拓する偉業を達成されたドイツ租税法学会の泰斗です。研究会担当教員は、ドイツ留学のときティプケ教授によって租税法に対する認識を一変させられ、日本におけるティプケ・シューレの砦になろうと決意しました。わが吉村研究会は、ティプケ教授により確立された租税正義と体系思考の方法論を受け継ぐ日本のティプケ・シューレの一つなのです。

最後に「赤毛のアン」ですが、あの小説で強調されているような「想像力」を吉村研究会では何より重視しています。「想像力」を持つことこそが、新しい何かを「創造する力」です。現代のような混沌とした社会に希望の光を与えるのは、「夢」を自信を持って他人に語ることができる独創的な力を持った人間であり、吉村研究会でそのような想像力と創造力を豊かに持った輝ける人材が多数育っていってほしいと念願しています。(2002年秋)